赤ちゃんがいる家庭では、通常の一般的な地震への備えだけでは足りません。
そこで、赤ちゃんがいる家庭は必ず準備しておきたい地震への備え・防災グッズの中から13選をご紹介します。
目次
赤ちゃんとの避難生活で必要になるもの
赤ちゃんが避難先でも快適に生活できるように最低限必要なものは、大人が必要な量と同じように最低3日分と考えてよいでしょう。
それでは実際に必要となるものを見ていきます。
1. ベビー服、肌着などの衣類
赤ちゃんは体温調整がうまくできません。ですから基本的には重ね着で対応します。
また、赤ちゃんは新陳代謝が活発なため汗を多くかきます。汗をかいてそのままにしておくと風邪をひいてしまいますので、頻繁に着替えをしてあげるためにも肌着は多めに準備しておきましょう。
2. 靴下
靴下は中に厚めのものを入れておけば「ルームシューズ」替わりにもなります。
細かいガラスなど危ないものが落ちているかもわかりません。赤ちゃんの足を守るためにも靴下は用意しましょう。
3. オムツ
オムツは紙オムツと布オムツがありますが、避難先では自由に水道が使えるかわかりません。洗って繰り返し使える布オムツは経済的かもしれませんが、「洗えないかもしれない」と言うことを考えると、紙オムツを準備しておいたほうがいいでしょう。
また、避難先ではいつもと環境が異なることからお腹を壊すことも多く考えられますので、いつもより多めにオムツ交換をすると考えて多めに用意しておきましょう。
4. おしり拭き、手口拭き
赤ちゃんの体調を考えると、これも多めに準備しておくといいでしょう。未開封のものであれば2つから3つは準備しておきましょう。
また、おしり拭きや手口拭きは「赤ちゃん用」に成分がノンアルコールのものがほとんどですので、肌が敏感な赤ちゃんでも安心して使うことができます。
そして、お風呂に入れないときには体を拭くこともできますし、大人が使うことももちろんできます。利用範囲が広いことを考えると、おしり拭きや手口拭きは多めに準備しておいてもいいでしょう。
5. タオル・ガーゼ類
タオルやガーゼ類は顔や体を拭くだけではなく、重ねたりして使えば枕や布団代わりになります。
また、ケガをしたときには包帯代わりにもなりますので多めに準備しておきましょう。
6. 粉ミルク
完全母乳の場合は必要ないかもしれませんが、いつもとは違う異常事態です。もしかしたら母乳の出が悪くなるかもしれません。また、粉ミルクがあれば、母親の手が離せないときでも他の人がミルクをあげることができると言うメリットがありますので、準備しておいて損はないでしょう。
ただし、缶に入った粉ミルクは開封してしまうと、環境が悪い場所だと衛生的によくありません。また、小分けにしておくことも衛生上よくありません。この場合、最初から小分けになっているタイプの粉ミルクを準備しておきましょう。
ただし、粉ミルクは70℃以上の高温のお湯で調乳しないと殺菌ができません。ガスや電気の通っているところで調乳する必要がありますので、電気ポットやガスコンロを準備しておくといいでしょう。
また、粉ミルクのように清潔なお湯を必要としない「液体ミルク」にも注目が集まっています。
7. 哺乳瓶
哺乳瓶は使い終わった後に洗浄して消毒をする必要があります。
水やお湯が満足に使えない状況の場合、使い捨ての哺乳瓶があると便利です。いつも使っている哺乳瓶とは別に、万が一の為に使い捨ての哺乳瓶も準備しておきましょう。
8. 離乳食
離乳食は瓶詰になっているものを用意しておきましょう。
主菜・副菜・スープなど、今では数多くの種類が販売されていますので調理の必要のない瓶詰の離乳食はあると助かります。
3回食ですと3日分で9食が必要になりますので、人数分を準備しておきましょう。
9. 飲料水
赤ちゃんが飲む飲料水の量は、大人と比べると少なくていいと思うかもしれません。
しかし、粉ミルクの調乳や汚れを洗い流したりする可能性も考えれば、大人と同じくらいの量を準備しておくと安心です。
今は、12年もの長期保存ができる保存水も販売されていますので、こちらもおすすめです。
地震が起きて避難する際に持っていくべきもの
地震はいつ起こるかわかりません。
ですから、もしものときでも最低限必要なものを忘れないように手元に置いておくか、いつも同じ場所に保管しておくことをお勧めします。
10. 母子手帳
赤ちゃんの成長度合いやアレルギーの有無などが記載されていると思いますので、必ず持っていくようにしましょう。
11. 健康保険証
避難先で赤ちゃんがケガをしたり病気になるかもしれません。いつ病院に連れて行っても大丈夫なように必ず携帯しておきましょう。
12. お薬手帳
お薬手帳は、母子手帳や健康保険証などと一緒に保管しておきましょう。
避難先でもし病院に行くことがあっても、処方された薬の履歴から医師がどう治療するか、どんな薬がいいのかを判断することができます。
13. 抱っこひも
緊急時に赤ちゃんを連れて避難する際には、抱っこひもがあると両手が空くので荷物を持つことができます。
また、抱っこひもで赤ちゃんを掛けていることによって、もしも転んだとしても両手で地面に手を着くことができるので、赤ちゃんを守ることもできます。
新生児の場合、横抱っこのタイプやインサートを入れて前抱っこができる抱っこひもがありますが、横抱っこだと片手で頭を支える必要があるため両手が空かず、インサートが必要な抱っこひもの場合、別売りで購入する必要があるのと夏場は蒸れて赤ちゃんが汗を大量にかく恐れがあります。
最近では新生児でもインサートが不要の抱っこひもが発売されていますので、検討してみるのもいいでしょう。
そして、抱っこひもを自宅で保管する場合には、ベッドの脇などに置くようにしましょう。ベッドの脇などに置いておくと、寝ているときに地震が起こった場合でも、すぐに抱っこひもを使って赤ちゃんと避難することができます。
避難所でも抱っこひもがあれば、両手が空いて色々な作業もできますので避難する際には忘れないようにしましょう。