実家を出て初めての一人暮らし。今までは家計のことなんて気にしていなかったと思いますが、これからは「手元にあるお金」で暮らしていかなくてはいけません。
人が一人生活するというのは、思っているよりもお金がかかるものです。学生なら仕送りの範囲でやっていかなくてはなりませんし、新社会人であればもらえるお給料の範囲で何とかやりくりする必要があります。
実際一人で生活するにはどのくらいのお金がかかるのか、その内訳についてみてみましょう。
また、少しでも節約し、余裕を持って暮らすにはどうすればいいか、そのコツについてもご紹介します。
目次
家賃などの固定費用
毎月必ず出ていくお金を固定費といいます。特別なことはしなくても、毎月最低このくらいはかかる、という費用は頭に入れておきましょう。
家賃は収入の1/3が目安
家賃の全国平均はおよそ6万5千円ほど。地方によって差がありますが、首都圏だとその1.5倍くらい、関西や東海では5万5千円前後といわれます。
家賃は収入の3分の1程度に収めることが理想とされているので、ざっとみて生活費はこの3倍くらいになるわけです。
むしろ、そのくらいの生活費がないと少し苦しくなりそうです。
光熱費
水道費は2ヶ月に1度の請求ですが、ガスと電気は毎月請求されます。それを3つあわせて、1ヶ月平均1~1万5千円程度はかかるとみておいた方がいいでしょう。
携帯・スマホ、プロバイダ代
スマホ代はどこの会社を使うかにもよりますが、普通のプランだと5000~7000円くらいかかってしまうのではないでしょうか。
今更スマホなしの生活も難しいので、ここは必要経費と割り切るしかないですね。
ただ、学生なら学割プランがありますし、上手に割引プランを使うことで少しでも料金をおさえられるかもしれません。
インターネットのプロバイダの料金はだいたい4000~5000円ほどかかるでしょう。
その他にかかるお金
その他にかかってくるお金は、その人のライフスタイルによってだいぶ変わってきます。
- 食費 3~5万円
- 服飾費 1万円
- 交際費 1~1万5千円
- 日用品 3~5千円
- 美容室 5千円
- 趣味にかかるお金 1~2万円
だいたい、このようなお金がかかってくるものと思われます。
服はあまり買わないけど美味しいものを食べ歩くのが好きとか、友達と飲みに行くのが好き、という人は食費や交際費がもう少しかかりそうです。
食事はこだわらないけど、毎月のように服や靴を買っているという人は服飾費がかかりますね。
いずれにしても、収入(仕送り)から固定費を引いた分をうまく分配し、いざという時のお金もストックしておかなくてはなりません。
医療費などを考慮する
予期せぬお金というと、風邪を引いたり思わぬ病気、ケガをした時の病院代ですね。
めったに病気をしない人だと、診察費と薬代に加えて初診料もとられることがありますから、これは意外に痛い出費になります。
いざという時に「お金がない」ということにならないように、
収入ー固定費ー変動費=1万円
くらいの余裕を持てるような計画を立ててお金を使っていきましょう。
生活費の節約のコツ
家賃を全国平均の6万5千円、その他の費用を多めに見積もって、1ヶ月の生活費は18~20万円くらい必要だということになります。
しかしこれでは全く貯金が出来ず、余裕がありません。いざお金が必要だとなった時に困ってしまうので、少しでも節約するためのコツをご紹介します。
食事はなるべく自炊する
ランチを外で食べると千円前後します。1食800円としてこれを毎日続けると、平日だけでも
800円×20日=1万6千円
になってしまいます。これに夕食が加われば、倍以上になってしまいますね。
毎日できなくても、お昼はお弁当を作るなど節約のためにはやはり自炊が必要です。
朝はパンに卵のような簡単な物でも構いませんし、和食が好きならご飯を炊いてお味噌汁や納豆でも立派な朝食ですね。
業務用スーパーなどを利用する
食材を買う時は、業務用スーパーを利用するのもおすすめです。一般の人でも買えますから、日持ちのするものやよく買うものは業務用スーパーでまとめ買いをするとかなりお得になります。
肉類などもまとめて買って、小分けにして冷凍しておくといいですよ。
野菜はカット野菜を利用
スーパーで買った方が安いのは分かっていても、一人暮らしでキャベツ1個なんて買ってしまうと、傷んでしまい、かえって食材を無駄にしてしまうこともあります。
そんな時はカット野菜を利用するのもいいでしょう。1人前だと100円くらいで買えるので、サラダや野菜炒めなどに大活躍します。
学生は学食を利用する
学生は、大学の学食で安く食べられますね。自炊するよりも場合によってはその方が安いかもしれません。
コンビニに寄らない
ジュースなどもスーパーの方が断然お得です。コンビニの商品はすべて割高ですが、一つ一つの値段が安いために、お菓子などいらないものまでつい買ってしまいませんか。
1日1つ100円のお菓子を買ったとしても、1ヶ月で3000円、ペットボトルのお茶やジュースを買ったら4500円かかります。
バカにならない出費なので、コンビニはよほどのことがない限り、寄らない方が身のためです。
水道代の節約
女性はお風呂が好きな人が多いので、水道代が意外にかかるかもしれません。
- シャワーを出しっ放しにしない
- 節水タイプのシャワーヘッドに変える
- 洗い物をする時は溜め洗いをしてからすすぐ
- 洗濯物はある程度まとまってからする
など、水道代は節約の余地が色々あるので、水道代が高いなと思ったら何に一番かかっているか見直してみてください。
電気代の節約
電気代で一番使うのがエアコンだといわれています。猛暑や熱帯夜が続く中で、エアコンなしで生活するのは難しいと思います。
ただ、会社員なら日中はいませんし、夜は温度を高め(28度くらい)に設定しておくことで、だいぶ節約になります。
大学生なら、日中はバイトに出るとか図書館に行くなど、家にこもらない工夫をすればエアコン代は節約できるでしょう。
その他、調理で電気代がかかるのが炊飯器です。節約のためには、ご飯はまとめて炊いて小分けにして冷凍しておくことをおすすめします。
そして食べる都度電子レンジでチンした方が、電気代の節約になります。
固定費(家賃)をいかに抑えるか
他の支出はある程度柔軟に見直しが出来ますが、家賃はそうはいきません。ですから、一人暮らしを始める時にはどんな物件選びをするか、これが一番重要になってきます。
収入の1/3以内に収めるといいましたが、これは割合が低いほど生活は楽になるわけです。
家賃は1/3といわず、1/4くらいに抑えられると理想的です。