ドアを開けようとした時にバチッと起こる静電気。スカートがまとわりついて困ることもありますよね。
嫌な静電気はなぜ起こるのか、その原因をわかりやすく簡単に説明するとともに、静電気を除去する方法についてもお話しします。
目次
なぜ静電気が起こるの?
まず、静電気が起こる仕組みですが、
- 体の中に「+」の電気が溜まっている
- その状態で「ー」の状態の金属を触る
- 一気に電気が流れて痛みを感じる
ということ。放電せずに溜まっていた電気が一気に放たれることによって感じる衝撃が静電気と呼ばれているのです。
静電気が起こる原因には、この3つの条件が必要です。
- 空気の乾燥
- 摩擦
- 素材
一つずつ解説しましょう。
空気の乾燥
- 湿度が20%以下
- 温度が20度以下
静電気はこのような条件下で発生しやすくなりますので、冬の空気が乾燥した時期に起こりやすくなるのです。
空気が湿っている時には水分を通じて放電されるのですが、乾燥しているとそれができません。水分不足が物体に電気を溜めてしまう原因の一つなのです。
摩擦
子供の頃に下敷きで頭をこすって静電気を発生させたことはありませんか?あれは摩擦による帯電です。
ものが擦れ合う時にマイナスの電気の移動が起こり、静電気が発生するのです。
セーターを脱ぐ時に静電気が発生するのも同じ原理で、衣服と体が擦れることによってマイナスの電気が移動し、バチッという現象が起こるのです。
素材
電位差が大きな素材を組み合わせると蓄電しやすくなってしまいます。
- +の電位:ウール、ナイロン
- ーの電位:アクリル、ポリエステル、アセテート
コットン(木綿)は電位差が少ないので、あまり静電気は起こらないと思いますが、化繊を身につけいてる時には起こりやすいのではないでしょうか。
それは電位差の大きな素材を身につけていることが原因です。
静電気を除去する方法
静電気が起こらないようにする対策としては、以下のようなことを試してみてください。
静電気は+からーに一瞬にして電気が流れるのが原因なので、電位差の大きな状態を作らないことがポイントです。
乾燥を防ぐこと
- 手にハンドクリームやオイルを塗る
- 加湿器を使って適度な湿度を保つ
保湿をすることで帯電することを防げます。
冬は特に風邪予防にも適度な湿度が必要なので、乾燥しないように気をつければ静電気も風邪も予防出来るでしょう。
電気がたまらないように放電をする
静電気がたまりにくい人は自然に放電ができているのですが、バチッと感じやすい人は放電しにくくなってしまっているんですね。
原因はまだはっきりとはわかっていないのですが、静電気を起こさないためには適度に放電することが必要です。
服の素材に気をつける
静電気が起こりやすい人は、普段着る服の素材にも気をつけてみてください。
おすすめの静電気除去グッズは?
他にも、静電気除去グッズを使ってバチッ!を予防していきましょう。
静電気予防スプレー
男性はあまりないかもしれませんが、女性はストッキングの周りにスカートがまとわりつく、という静電気にお悩みの方も多いでしょう。
ストッキングはナイロン製が多いため、スカートがポリエステル製だと静電気が発生しやすくなるのです。
こんな時には、静電気防止スプレーをしてからお出かけすると、まとわりつきを防げるでしょう。
静電気防止キーホルダー
静電気防止キーホルダーは、ドアノブなど金属性のものを触る前に押し当てることによって静電気を除去するアイテムです。
身につけているだけで放電されるわけではなく、手で握って金属に接触させることによって静電気を除去します。。
静電気除去シートを自作する
セルフのガソリンスタンドなどに設置されている静電気除去シートですが、車に給油する前に乗りますよね。
あれはアースのついた本格的なものなのでわざわざ家庭で用意するは大変です。ドアに貼るタイプのシートも売っていますが、身近にあるものでシートを自作できるのです。
それがガムテープ。
ドアノブの近くにガムテープを貼っておくだけで静電気除去シートの代わりになります。
貼り方ですが、そのままべたっと貼るのではなく、10cmほどの長さに切ったガムテープの接着面を1/3ほど残して折り返します。こうすることで触ってもべたつかなくなります。
ガムテープは紙製のものよりも布製の方が耐久性が高いですよ。
静電気は予防出来る!
静電気はちょっとしたことで予防できます。
湿度や服の素材に気をつけるだけでもずいぶん違いますし、それでも予防できない時にはキーホルダーなどを活用してみてください。