天ぷらは家庭料理の中でも難易度の高い料理ではないでしょうか。
思うようにサクサクに上がらない、べちゃっとしてしまうというお悩みがよく聞かれます。
そこで今回は、天ぷらを美味しく揚げるコツについてご紹介します。
目次
カラッと揚げるには温度が大事!天ぷらの揚げ方のコツ
天ぷらをカラッと揚げるには、
- 下ごしらえ
- 衣の作り方
- 揚げる時の油の温度
この3点がポイントです。
食材の水気をしっかり拭く
野菜類は洗ったらしっかりと水気を拭き取りましょう。
そのままだと衣がべちゃっとなる上に、油がはねて危険です。
エビなどは下ごしらえで卵白をからめるなど臭みを取る工程がありますが、水分を拭き取るとともに、小麦粉を打ち粉として振っておくと、衣がつきやすくなります。
衣は冷水を使い混ぜすぎないのがコツ
衣を作る時には冷たい水と薄力粉を用意します。
小麦粉には種類がありますが、薄力粉が一番タンパク質が少なく、粘りが出づらいからです。
混ぜる時には粘り気が出ないように、さくっと混ぜるようにしてください。ダマが残っていてもかまいません。
衣に卵を入れる場合は、水と卵を混ぜてから小麦粉を加えてさっくり混ぜます。
小麦粉が難しければ市販の衣を使おう
小麦粉を使うとどうにも混ぜる加減がわからない、という場合は市販の天ぷら粉を使いましょう。
卵を入れなくても水で混ぜるだけでOKですし、分量も決まっているので失敗が少ないです。
卵の代わりにマヨネーズを使う
卵を入れると衣が重くなってしまうという人は、代わりにマヨネーズを加えてみてください。
マヨネーズは油なので、揚げた時に衣の温度が上がりやすいのです。ですから水分が蒸発しやすく、カラッと仕上がります。
分量は小麦粉50gに対してマヨネーズ大さじ1です。
食材によって揚げる温度を変える
天ぷらを揚げる時には、食材によって適した温度で揚げることが大切です。
温度を間違えると、べちゃっとなってしまうのです。
低温:150〜160度。根菜類などじっくりと火を通していきたい食材は低温で。最後に温度を上げて衣をカラッとさせます。
中温:170〜180度。かき揚げや茄子、キノコなどの野菜類は中温で揚げます。
高温:180〜190度。エビ、キスなど火を通しすぎると硬くなってしまう食材は、高温で短時間で仕上げます。
温度表示がついている天ぷら鍋やガスコンロならいいのですが、それがないと温度がよく分かりませんね。
そんな時は、衣を油の中に落として、上がってくる様子を観察すればわかります。
- 低温:衣は鍋底まで沈んでからゆっくり上がってくる
- 中温:衣は鍋の中程まで沈んで上がってくる
- 高温:衣は鍋の中程まで沈んですぐに上がってくる
衣の上がり方を見て、温度を測ってみてください。
また、色々な食材を一度に揚げる時は、まず野菜類を揚げてから、最後に魚介類を揚げると油が汚れにくいです。
余っても美味しく食べられる温めなおしのコツ
余ってしまった天ぷらを温め直す時に、電子レンジを使う人が多いと思いますが、電子レンジだとサクッと感がなくなってしまいますよね。
そんな時にはオーブントースター、もしくは魚焼きグリルを使ってみてください。
オーブントースター
食材の大きさにもよりますが、厚みがある場合は180度くらいで5分、薄いものなら240度くらいで2分。
温める前に霧吹きで水を吹きかけておくと、水分が蒸発する時に中の水分も飛んでくれるので、カラッと仕上がります。
フライパン
フライパンでじかに温めるのもおすすめ。上下に裏返しながら、じっくり弱火で焦げないように温めてください。
温めているうちに油がにじみ出てくるので、キッチンペーパーで拭き取れば油くさくなりません。
魚焼きグリル
弱火で2〜3分、焦げないように様子を見ながら温めてみてください。
心配な場合はアルミホイルをかぶせて焼くと焦げないですよ。
温度に気をつければカラッと揚がる!
天ぷらを美味しくするコツは、なんといっても温度です。
ちょっと面倒かもしれませんが、食材によって適した温度で揚げるといつもより美味しくなると思います。是非試してみてください。