火災保険は「火災」の損害だけを補償するものではありません。
この記事を見て、火災以外の事故が起こった時に、契約している火災保険から保険金が支払われるのかを確認しておきましょう。
目次
自然災害と日常災害
火災保険の補償は、「自然災害」と「日常災害」の2つを対象としています。
自然災害で補償される範囲
一般的に「自然災害」で補償されるものは以下の5つです。
- 火災
- 落雷
- 破裂・爆発
- 風災・雹(ひょう)災・雪災
- 水災
火災保険は「火災以外の自然災害」でも補償されることがわかります。しかし、プランや保険会社によって若干の違いはありますので注意が必要です。
日常災害で補償される範囲
一般的に「日常災害」で補償されるものは以下の5つです。
- 建物外部からの物体の落下・飛来・衝突・倒壊など
- 給排水設備で生じた水漏れ(給排水設備自体の補償ではない)
- 騒擾(そうじょう)・集団行動・労働争議にともなう暴力や破壊行為
- 盗難による盗取・損傷・汚損
- 不測かつ突発的な事故による破損・汚損
これらの補償はプランによって追加したり取り外したりすることが可能です。
火災保険を契約する際には、自分の住むところには何が必要で何が不要かを考えて契約することが重要です。
その他の特約での補償の追加
上記補償以外でも特約として様々な補償を追加することが可能です。
「個人賠償責任補償特約」などは1つ契約すれば生計をともにしている家族や別居の未婚の子を含めて補償の対象となることから、子どもが小さい家庭、犬を飼っている家庭、自転車に乗ることが多い家庭などは検討することをお勧めします。
地震保険の検討について
地震保険は火災保険の保険金額の50%まで設定することができます。
【例】火災保険3000万円なら地震保険は1500万円まで
また、地震保険は住居1つに対して5000万円まで、家財なら1000万円までが限度となります(マンションオーナーは各戸5000万円まで)。
地震保険は地震・噴火・津波による倒壊だけでなく、地震・噴火による火災損害も補償の対象としています。
火災保険と比べても地震保険の保険料は割高で、加入することをためらう人もいますが、地震保険は「家を建て直す」と言うことではなく「生活を立て直す」ための資金と言う意味で加入することを強くお勧めします。
ただし、地震保険単体では加入することはできませんので、必ず火災保険とセットで加入しましょう。
火災保険の保険料は保険会社によって異なる
火災保険の保険料は保険会社ごとに異なります。
もし、契約している火災保険の補償内容がわからなかったり、他社での比較をしたことがない場合、毎年数万円単位で損をしている可能性もあります。
- 補償内容自体の見直し(地域、環境、家計に合っているか)
- 同条件での他社との保険料比較
- 同じ保険料での他社との補償範囲の比較
これらを調べることは、あなたが思っているよりも簡単にできます。
今では複数の損害保険会社で一括の見積もりを無料で取ることも可能ですから、まだの人はこの機会に見積もりを取って契約している火災保険の補償内容と保険料が妥当かどうかを確認しましょう。