飲む点滴といわれる甘酒の美容効果〜美肌&ダイエットにおすすめ

芸能人やモデルもこぞって愛用する甘酒ですが、以前はスーパーでも缶入りの甘酒くらいしか見かけなかったのに、本当に種類が増えてきましたね。今や「日本のスーパーフード」として定着した感があります。

甘酒は「飲む点滴」とも言われていますが、栄養が豊富なだけでなく美肌効果やダイエット効果もあると聞いたら飲んでみたいと思いませんか。

お酒は飲めないという人でも大丈夫です。米麹から作られた甘酒ならアルコールは入っていないので、子どもでも飲めるんですよ。今回は米麹の甘酒についてその美容効果をご紹介しますね。

甘酒には2種類ある

甘酒

甘酒には、酒粕から出来たものと、米麹から出来たものの2種類があります。材料と作り方を診てみましょう。

酒粕の甘酒

材料は、酒粕、砂糖、水です。好みで塩や生姜を加えることもあります。

  1. 鍋に水(500ml)を入れて酒粕をちぎっていれます。
  2. 数時間すると柔らかくなってかき混ぜやすくなります。
  3. 砂糖(大さじ3)を加えて温めて酒粕をとかします。

沸騰するほど熱する必要はなく、酒粕と砂糖が溶けて飲めるくらいの温度になればOKです。砂糖の量はお好みで変えて下さい。

米麹の甘酒

「飲む点滴」と呼ばれているのは米麹の甘酒のことです。こちらは自分で作るとなると少々時間がかかります。材料は、米麹、米、水だけ。砂糖は入らないんですよ。

  1. 米1合を使って炊飯器でお粥を作ります。
  2. いったんスイッチを切って50〜60度くらいになるまで冷まします。
  3. 米麹200gを加えます。
  4. その後は50〜60度で保温しながら一晩おきます。

発酵させるために、保温している間に何度かかき混ぜる必要があるのと、温度管理をしっかりしないと美味しく出来ないので、温度計は使って下さいね。

炊飯器の蓋を閉めずに布巾などをかけておくと、温度が上がりすぎるのを防げます。

甘酒の美容効果

美容 美肌

甘酒はお肌にとってもいいんです。寒い冬の朝は甘酒を飲めばお腹も温まりますし、肌もきれいになって一石二鳥ですよ!

美肌効果

米麹にはシミを予防するコウジ酸が含まれています。紫外線を浴びるとメラニン色素が作られて、それが定着すると「シミ」になってしまいますが、そのメラニン色素を作り出すチロシナーゼという酵素の働きを抑えることから美白効果が期待できるのです。

また、ビタミンB2、B6、アミノ酸といった肌の保護や保湿には欠かせない栄養素がたっぷり含まれているので、毎日飲むことで身体の内側から肌をきれいにすることが出来るんです。

ダイエット効果

米麹の甘酒のカロリーは100g当たり81kcalと、わりと低めです。砂糖が入っておらず、お米のでんぷんが糖化したことによる自然の甘味なので優しい味。

これに対して酒粕を使った甘酒は、砂糖の量にもよるのですが、100gで100kcal前後とやや高めになります。

だとしてもご飯1杯が150〜160kcalくらいですから、それよりは低いですね。

食前に飲む方法

甘酒の優しい甘味を利用した方法で、食前におちょこ1杯分くらいの甘酒を飲んでおきます。そうすると適度に血糖値が上がるので満足感が得られ、食事の量を自然と押さえることが出来るんです。

どうしても小腹がすいた、という時のおやつ代わりにもおすすめです。クッキーやスナック菓子なんかよりずっと身体にいいですよ。

朝食と置き換える方法

しっかりダイエットしたい人は朝食と置き換えることをおすすめします。食事の代わりに飲むときは一気に飲まないで下さいね。起きたばかりの空腹状態でブドウ糖を一気に飲むと、血糖値が急上昇して逆に脂肪を溜め込みやすい、太りやすい身体になってしまいます。

温かい甘酒がお腹にしみ渡るようにちびちびとゆっくり飲んで下さい。ダイエット効果が出るまでは2〜3ヶ月かかると思ってじっくり取り組んで下さいね。

飲む量には注意して!

甘酒は飲めば飲むほど痩せる、というものではありませんから、1日に飲む量はコップ1杯程度(200ml)にしておきましょう。

便秘の改善効果

甘酒は発酵食品です。しかも食物繊維やオリゴ糖など、お腹に嬉しい栄養素がたっぷり含まれているので、便秘がちな人には特におすすめ。

食物繊維が便秘にいいのはよく知られていると思いますが、オリゴ糖は腸の善玉菌のえさになるんです。腸内環境を整えて便秘の解消に役立ちます。

甘酒をさらに美味しく飲む方法

甘酒

せっかくなので、甘酒の美容効果を高める素材と組み合わせて、さらに美味しく飲んでみませんか。

豆乳をプラス

テレビでも紹介されたりして、わりとポピュラーな飲み方ですね。豆乳に含まれる大豆イソフラボンが女性ホルモンと似た働きをするので、美肌効果もさらにアップ!

月経にまつわる不調のある人にもおすすめの飲み方です。豆乳と甘酒を1:1で混ぜますが、割合はお好みで。

牛乳をプラス

イライラして眠れないというときは、寝る前にホットミルクと甘酒を。牛乳のカルシウムには精神安定作用があるので、リラックスして寝つきが良くなります。

ヨーグルトをプラス

寒い時期はホットヨーグルトが人気ですが、そこに甘酒を入れてしまいましょう。量は好みですが、スプーン3杯くらいをヨーグルトに混ぜて下さい。ヨーグルトのビフィズス菌や乳酸菌と甘酒のオリゴ糖で整腸作用をアップさせます。

飲むヨーグルトと混ぜてももちろんOKです。

すりおろし生姜をプラス

冷え性の人におすすめ、温かい甘酒に生姜を少々入れて飲みます。チューブの生姜で十分です。

生姜の温め成分であるジンゲロンとショウガオールは、ジンゲロールという成分が加熱されることによって変化して出来るものなので、血行を促進するために生姜を摂るなら温める必要があるんです。

冷え対策として飲むなら、必ず温かい甘酒に入れて下さいね。

和のスーパーフードをもっと取り入れよう

甘酒

アマゾンのスーパーフードもいいですけど、日本に古くからあるものでこんなに素晴らしい食材があるのですから、飲まないのはもったいないと思います。

健康にもいいしお肌にもいいし、ちょっと手間はかかりますけど、自分で米麹から甘酒を作ってみてはいかがでしょうか。

ライター紹介

奈南有花アロマテラピーインストラクター&フリーライター

投稿者プロフィール

アロマセラピストスクールメディカルアロマ講師兼副学長
2012年まで社会保険庁(日本年金機構)にて年金関連業務に携わり、「消えた年金問題」などで大変忙しい時期を過ごす。その時の経験も活かし、年金・社会保険については「真実」の情報発信をしている。
また肌の弱かった長女のために様々な自然療法を試すうちにアロマテラピーにたどり着き、独学で勉強を始め、2010年にはアロマ環境協会のアロマテラピーインストラクターの資格を取得する。 現在、多方面の経験を生かした記事を書く「webライター」としても活躍中。
【専門分野】社会保険・年金の仕組み、手続等。アロマテラピー全般。美容・健康・食について

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