アーモンドは美容だけではなくスポーツをしている人にもおススメだということをご存知でしょうか?
アーモンドにはビタミンEが豊富に含まれているので抗酸化作用がありアンチエイジングによいといわれていますが、良質なたんぱく質と脂質の宝庫。筋トレやスポーツをする時に適したおやつでもあるのです。
スポーツをしている人はアーモンドの栄養素にもっと注目して欲しい!アーモンドの栄養価と効果的なアーモンドの食べ方なども合わせてご紹介します。
目次
アーモンドに含まれる栄養素は?
アーモンドはカロリーが高いというイメージがあるかもしれません。確かにおよそ半分が脂質ですから決して低カロリーではありませんが、その脂質の種類が大事なのです。
カロリーだけにとらわれず、どのような栄養素が含まれているのかを見ていきましょう。
アーモンドには良質な脂質が含まれている
アーモンドに含まれている脂質の中で注目すべきは不飽和脂肪酸です。オレイン酸やリノール酸を豊富に含み、血中の悪玉コレステロールを低下させ、中性脂肪もためにくくなるという働きがあります。
このオレイン酸は動物性脂肪からも摂ることが出来るのですが、同時に飽和脂肪酸も摂ってしまうため、植物性食品から摂ることが望ましいとされています。それにはアーモンドが手軽でおすすめ!
アーモンドはたんぱく質を作るアミノ酸も豊富!
たんぱく質は20種類のアミノ酸の組み合わせで出来ています。私たちが食事から取るたんぱく質はいったんアミノ酸に分解されてから再度たんぱく質に合成されます。
質の良いアミノ酸を取ることで、体内で効率よくたんぱく質を合成することが出来るので、筋肉を作るためには必要不可欠、とても重要な栄養素になります。
アーモンドには
- アルギニン
- アスパラギン酸
- グルタミン酸
などのアミノ酸が含まれています。
良質なアミノ酸は身体の新陳代謝を活発にするとともに、筋肉を強化したり疲労を回復するのに役立ちます。
スポーツをする人には欠かせないビタミンB2
ビタミンB2は糖質や脂質の代謝を助けてエネルギーを作り出すために必要不可欠な栄養素です。まさにスポーツマンには必須の栄養素なんです。
肉体労働をする人や運動を良くする人はビタミンB2が不足すると効率よくエネルギーを生み出せなくなって疲れやすくなります。ビタミンB2は水溶性ビタミンなので尿などで排出されてしまいますから、毎日継続的に摂取する必要があります。
ビタミンB2はレバーやうなぎなど、動物性食品に多く含まれているので、植物性食品から摂るのはなかなか大変なのですが、アーモンドには群を抜いて豊富なビタミンB2が含まれています。
ビタミンB2は熱には強いけれども光には弱いという性質があるので、アーモンドは直射日光の当たらない場所で保管して下さい。
アーモンドのたんぱく質の健康効果
アーモンドには良質な脂質やたんぱく質(アミノ酸)が含まれていることがわかりました。そのうちのアミノ酸の働きについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
アルギニンの筋肉増強作用
アルギニンは成長ホルモンの合成に関わっています。アーモンドを食べることで成長ホルモンの分泌量が増えることがわかっていますので、筋肉をつけたい人にはぜひ食べていただきたいですね。
また、エネルギーを生み出すためのクエン酸回路(TCAサイクル)とも関わりが深く、エネルギー効率の良い体を作るにはアルギニンが不可欠だといえます。
アンモニアがクエン酸回路の働きを阻害してエネルギーを生み出す邪魔をしてしまうのですが、アルギニンはこのアンモニアを無毒化するための働きとも関わっているため、アルギニンをとることでクエン酸回路が活性化し、エネルギーをより効率よく生み出すことが出来るのです。
アルギニンはうなぎやニンニクにも含まれていますが、毎日食べるならアーモンドの方が手軽にとれますよね。
疲労回復効果もあるアスパラギン酸
アスパラギン酸にもアンモニアを排出する働きがあり、クエン酸回路を活性化させます。これにより疲労回復効果が期待できるのです。
アーモンドはスポーツの後の疲労回復にもってこいのおやつ、ということですね。
グルタミン酸でリラックス
グルタミン酸にもアンモニアの解毒作用があり、筋肉を強化したり脳を活性化する働きもあることがわかっています。GABA(ギャバ)という神経伝達物質を作り出し、リラックスさせる作用もあるので、スポーツ後の疲労回復にも役立ちます。
アーモンドはいつ食べればいい?
スポーツをする時にアーモンドを食べると効果的なんですね。ではいつどのくらい食べれば、その効果を最大限に発揮できるのでしょうか。
食べるなら運動の前に!
アーモンドを食べるタイミングですが、スポーツをする前がベストでしょう。先に食べておくことで、豊富に含まれるアミノ酸が疲労回復をサポートし、成長ホルモンの分泌を促すことで筋力アップにつながります。
どのくらい食べればいいか
良質の脂質を含んでいるとはいっても食べ過ぎは禁物です。1日の摂取目安量としては20粒程度までにしておきましょう。
食べるなら、無塩の素焼きタイプがおすすめです。生のアーモンドの方が若干栄養価も高いのですが、水分を含んでいるので長期保存には向いていないことと、消化があまりよくないので、ローストタイプの方がおすすめです。
アーモンドはビタミンEやポリフェノールなども豊富なので加熱に強く、ローストしても栄養素にはそれほど影響がないといわれています。
アーモンドの栄養はカロリー以上の価値がある
ナッツ類はカロリーが高いからと敬遠していた人も、アーモンドはスポーツをする時に最適な食材だということがおわかりいただけたでしょうか。
適度な筋肉を保つことは脂肪を燃焼しやすい身体になり、太りにくくなるというメリットもあります。スポーツをして身体を鍛えている人にとっては理想的なおやつ。スポーツの前にアーモンドをちょっとつまんでおけば、スレンダーな美ボディを保つのに役立つでしょう。