キッチンや洗面所の水の流れが悪い時には、排水管の流れが悪くなっていると考えられます。なぜ流れが悪くなるのか、それは排水つまりが原因です。
排水つまりの原因を特定し、その原因に合った方法でつまりを解消しましょう。ちょっとしたことで、排水つまりは自分で解消できますよ。
目次
排水つまりの原因は?
排水溝も排水管も、水が流れているだけではつまりません。水以外のものが一緒に流れているから詰まってしまうのです。
- キッチン:食べ物、油、調味料、洗剤カスなど
- 洗面所:石鹸カス、髪の毛など
- 浴室:石鹸カス、髪の毛、シャンプー、体の汚れなど
排水溝にはゴミをキャッチするフィルターなどをセットしている方も多いと思います。
大まかなゴミはそれで取れるとしても、やはり細かいものはフィルターを通してしまい、日々使っているうちに徐々にパイプの中に汚れがたまっていきます。
イメージとしては、脂っこいものを食べてばかりいると血管の内側にコレステロールがたまって血管が細くなり、血液の流れが悪くなるのと一緒です。
その汚れを定期的に落とさないと、排水つまりが起きてしまうのです。
排水つまりを自分で解消する6つの方法
では、排水つまりが起きてしまったらどうすればいいのでしょうか。自分で簡単に解消するための方法をご紹介します。
重曹とクエン酸で掃除する
アルカリ性の重層と酸性のクエン酸の化学反応で排水管の掃除をしてみましょう。
- まず排水溝のカバーを外して重層をまんべんなく振りかけます。
- その上からさらにクエン酸をまんべんなく振りかけます。
- コップ1杯程度の水またはぬるま湯をかけるとぶくぶくと発砲します。
- そのまま5分くらいおいてから水で流してください。
排水溝のぬめりや匂いも同時に落とせます。
市販のパイプクリーナーを使う
完全につまっていない状態なら、市販のパイプクリーナーも十分使えます。
流れが悪くなっているかな?と思ったら、早めに使ってみてください。
ここでちょっと一工夫。
パイプクリーナーは、実は少し温度を上げて使ったほうが効果的です。衣類の漂白剤を使う時に高めの温度で使ったほうが効果が上がるのと同じでしょうか。
- 50度程度のお湯をバケツに入れてパイプクリーナーのボトルをつけて温める。
- 排水溝にクリーナーを入れる。
- 1時間ほど放置する。
- 50〜60度のお湯を排水溝に流す。
この手順で、通常の流し方よりもスッキリ落とすことができるでしょう。
ただし、熱湯を使わないように気をつけてください。
タオルとお湯を使う
火傷をしないように気をつけていただきたいのですが、排水溝に一気にお湯を流す方法です。
- 排水溝のカバーを外してタオルを穴に詰める。
- タオルで栓をした状態でシンクにお湯をためる(50〜60度)。
- シンクにお湯が溜まったら、タオルを抜いて一気にお湯を流す。
タオルを詰めるときは全部詰めるのではなくて、引き抜きやすいように端を少し出しておいてください。
お湯は、あまり温度が高いとパイプを傷めてしまう可能性があるので、60度以下にしておきましょう。
ペットボトルで空気を送る
500mlでもいいですが、できれば大きめの1.5〜2リットルのペットボトルを用意してください。
- 排水溝のカバーを外し、ペットボトルの口を差し込みます。
- 排水管とペットボトルの間に隙間ができないようにしっかりと入れてください。
- そのままペットボトルを押しつぶしながら空気を送り込みます。何度もベコベコしてみてください。
市販の薬剤を使う
パイプクリーナーでつまりが直らなかったら、市販の薬剤を使ってみましょう。
清掃業者の方が使うようなもので、「ピーピースルー」という薬剤がよく使われています。インターネットで購入できます。
ピーピースルーは粉末状の薬剤なので、排水溝に適量を撒いてからお湯を流し込むという使い方をします。
ワイヤーブラシを使う
最後の手段ともいえなくないですが、色々試してもダメだったという方は、ホームセンターでワイヤーブラシを買ってきましょう。
長いワイヤーの先にブラシがついていますので、排水溝から入れて直接パイプの中を掃除します。
パイプの中は見えないので手探りで進めていくしかありませんが、何度かブラシを動かして汚れを絡め取っていくことで少しつまりが解消できれば十分。
あとはパイプクリーナーなどを使って流れを良くしていきましょう。
排水つまりを起こさないように、こまめに掃除を!
排水つまりは毎日少しずつゴミが溜まっていくことで起こります。
キッチンも洗面所もつまる前に定期的にお掃除をしてください。
こまめにお湯を流したり、パイプクリーナーを使い、また、つまりの原因となるゴミを極力流さないようにすれば、排水つまりが起こらなくなりますよ!