本皮で作られた製品はきちんとお手入れをすれば一生使えるものです。皮は乾燥にも水分にも弱いので、長く使うためにもメンテナンスが欠かせません。
お手入れというと難しく聞こえますが、初めてでもできる簡単な皮製品のお手入れ方法をご紹介します。
目次
皮は放っておくと傷んでしまう
皮製品はとにかく乾燥に弱いのです。油分が足りないとヒビが入ってしまうこともあります。
たまにクリームかオイルを塗って適度な油分を補うことが必要で、お手入れをしているかどうかで長持ち度が変わってくるのです。
皮製品のお手入れ方法の基本
皮製品のお手入れは手順を守って行えば決して難しくありません。バッグだけでなく、皮の財布、革ジャンなども同様にお手入れできます。
皮製品のお手入れに必要なもの
- ブラッシング用のブラシ
- 布
- クリーナー
- クリーム(またはオイル)
- 防水スプレー
お手入れにはこのようなものを使います。
ブラシは最初に汚れを落とす時と、最後のツヤ出しでも使います。
何も高いものを用意する必要はなく、100均に売っているものでも十分使えます。試しに、買ってから時間の経っている皮製品のお手入れで練習してみてはいかがでしょうか。
皮製品のお手入れの手順
- 皮製品をブラッシングしてホコリを取ります。
- 乾いた布で乾拭きして汚れを軽く拭きとります。
- 布にクリームを取り、皮全体に優しく塗ります。
- クリームが行き渡ったらブラッシングをしてツヤを出します。
- 最後にもう一度乾拭きをします。
- 仕上げに防水スプレーをかけておきましょう。
もし汚れが気になるところがあれば、クリームを塗る前にクリーナーを塗って落とします。
クリームはたっぷり塗る必要はなく、薄く伸ばすようにしてなじませていきます。
月に1度はお手入れを
クリームを塗るお手入れの頻度ですが、月に1回できれば十分です。
あまりやりすぎるのも良く無いので、月の初めとか終わり、時期を決めて毎月お手入れしておくといいでしょう。
ホコリを取る乾拭きなどは毎日行っても大丈夫です。というより、毎日した方が皮の状態を保つことができます。
皮製品のトラブルには
濡れてしまったりしまいっぱなしでカビが生えるなどのトラブルが起きることもあります。
その場合はどのようにお手入れをすれば良いのでしょうか。
雨などに濡れてしまった場合
水に濡れてしまった時、決してドライヤーなどで乾かさないでください。高温で皮が縮んでしまいます。
乾いてからクリームを塗ってお手入れしてください。
カビが生えてしまった場合
クローゼットの奥にしまっておいたバッグにカビが生えてしまった。そんな時には、皮専用のカビ取りクリーナーを使うのがベストです。
ただし、カビが広範囲にわたっている場合、表面がきれいになったように見えても、奥までカビの胞子が入り込んでしまっていることがあります。
カビの範囲が大きい場合には皮製品のメンテナンスをしているお店で見てもらった方が良いでしょう。
皮製品のお手入れに使える便利アイテム
皮専用のクリームが無い!そんな時には家にあるもので代用してみましょう。皮製品のお手入れに使えるものをご紹介します。
スキンケアに使うものなので基本的にはNGですが、一時的な代用品としてなら使えます。
◆ワセリン
ワセリンは薬局、ドラッグストアでも手に入る保湿剤です。
◆ニベア
ニベアの青缶は昔から使われているスキンケアクリーム。こちらもドラッグストアで購入できます。
オロナイン軟膏をクリームの代わりに使う、というアイデアもたまに紹介されていますが、確かにツヤは出るもののオロナインは「薬」です。
本来の用途とは全く違いますので、あくまでも緊急用として自己責任で使うようにしてください。
これは使ってはダメ!
皮製品のお手入れに絶対使ってはいけないものがあります。
- アルコールスプレー
- 除光液
- 洗剤
- 漂白剤
- ベンジン
- ドライヤー
- アイロン
などです。
皮製品はまめにお手入れを!
クリームで栄養を与えるのは月に1回で十分ですが、使ったらその日のうちに乾拭きをして汚れを落としておきましょう。
このひと手間が、皮を長持ちさせるのです。まめにお手入れをして、長く、大事に使ってください。