オレンジと似た香りのマンダリンですが、私は初めて買うアロマとして、オレンジよりもマンダリンをおすすめすることが多いのです。
それは、心に対する作用がオレンジよりもマンダリンの方が有効だから。小さな子にも使える優しいアロマですし、心が疲れた時に1本もっておくととても役に立ちますよ。
今回はそんなマンダリンの効果効能についてご紹介します。
目次
マンダリンの効果効能
オレンジスイートと香りが似ていますが、もう少し優しい、甘い香り。どちらかというとミカンに近いかなと思います。
アメリカやブラジルで多く作られていますが、イタリア産のマンダリンの方が質が高いとされています。
精油のプロフィール
- 科名:ミカン科
- 学名:Citrus reticulata
- 抽出部位:果皮
- 抽出法:圧搾法
主な作用
- リラックス作用
- 誘眠(ゆうみん)作用
- 鎮静作用
- 交感神経鎮静作用
- 皮膚強壮作用
- 駆風作用
- 消化促進作用
- 緩下(かんげ)作用:穏やかに便秘を解消する作用
適用例
- 不眠症
- 不安症
- 興奮、動揺
- ストレス
- 消化不良
- 胃痛
- 便秘
- 空気嚥下症(くうきえんげしょう)
- 動悸
- 乾燥肌
- 呼吸困難
- 肥満
心への作用
不安やストレスで寝つきが悪い、よく眠れないという時に心をほぐしながらぐっすり眠れるようにサポートをしてくれるアロマです。
これはマンダリンの交感神経鎮静作用によるものですね。ストレスが溜まっていると神経がたかぶって眠れない、ということがありませんか。それは自律神経の交感神経が優位になった状態が続いているから。
マンダリンは交感神経を鎮めて気持ちを穏やかにしてくれる働きがあります。心が疲れている時ほど使って欲しいアロマです。
身体への作用
ストレスで食欲がない時に使うと空腹感を感じるようになり、食欲が復活してきます。お腹の調子を整える働きがあるので、消化不良ぎみの時に使うのもいいですね。
また、お肌にも有用なアロマです。私は化粧水を作る時にマンダリンをよく入れますが、お肌を柔らかくしてくれるので、乾燥肌の改善や妊娠線の予防なんかにも使えますよ。
マンダリンの使い方・楽しみ方
マンダリンは本当に優しい、心がほぐれる香りなので、芳香浴を楽しんでみてください。
寝る前の芳香浴
マンダリンを使うなら、やっぱり夜!寝る前にティッシュにたらして枕元に置いてください。お部屋全体が柔らかいオレンジの香りに包まれて幸せな気分になれます。
マンダリンだけでもよいのですが、ラベンダーやネロリと組み合わせるとさらに香りが良くなります。
ネロリはビターオレンジの花から採れるアロマで、とても高価なんですけど、これも気持ちを和らげるのに役立つので、マンダリンと組み合わせるとストレスを解消してぐっすり眠れます。
スキンケアに
マンダリンはお肌にもとても良いアロマで、乾燥肌の方に向いています。
<化粧水の作り方>
- グリセリン 5ml
- マンダリン 10滴
- ゼラニウム 5滴
- パチュリ 2滴
- ローズウッド 3滴
- 精製水 95ml
グリセリンをボトルに入れてから精油を入れてよく振り混ぜます。それから精製水を入れてさらによく混ぜてください。
柑橘系の精油には光毒性といって、紫外線に当たるとシミの元になってしまう成分(ベルガプテン)が入っているのですが、マンダリンはそれがほとんどないので光毒性の心配はありません。つまり、朝のケアでも使えるということです。