ハーブティーは薬ではありませんが、飲み続けることで自然治癒力や免疫力を高めたりといった、健康に役立つものがたくさんあります。
エキナセアもその一つです。風邪の引き始めなどに是非飲んで欲しいハーブティーです。
今回はエキナセアの効能と、美味しい飲み方などについてご紹介しますね。
目次
エキナセアのプロフィール
エキナセアはピンク〜紫の美しい花をつけるハーブです。別名をパープルコーンフラワーといい、真ん中の部分が大きく盛り上がり、やや長めの花びらは下に向かって開いています。
学名を「Echinacea pallida(他にもangustifolia、purpureaもあり)」というのですが、この「Echinacea」はウニとかハリネズミという意味があるそうです。
それは、この花の見た目から来ているんでしょうね。
自分で育てることも出来ますが、種を蒔いてから2年くらい経たないと花がつかないそうです。
北米インディアンが愛用していたハーブ
北米インディアンは、エキナセアを蛇に噛まれた時の傷や歯痛、伝染病の治療などに使ってきたそうです。
風邪だけでなく、感染から体を守る薬として使われてきました。
彼らは400年も前からエキナセアの効能を知っていたんです。しかし1870年代になるまでその効能はあまり知られておらず、アメリカの医学会が注目したことで世界中にその素晴らしさが広まっていきました。
キク科アレルギーの人は注意
ブタクサなどキク科の植物にアレルギーのある人は注意が必要です。また、免疫力がアップするからといって、長期の連続使用は避けてください。
エキナセアの効能
エキナセアはなんといっても風邪の時の強い味方。開花の頃に収穫するのが一番栄養価が高くなるそうです。
日本ではあくまでもハーブティーとして楽しむだけですが、自然療法が盛んなドイツでは、連邦保健省が「エキナセアの開花時のエキス」を植物医療薬として認めているのだとか。
そんなエキナセアにはこのような効能があります。
免疫力アップ
エキナセアは免疫細胞の働きを活性化させることがわかっています。特に、好中球やマクロファージなど、食作用を持ち、ウィルスを食べることで体を守る細胞を元気にしてくれます。
疲労がたまると免疫システムがうまく働かなくなりますから、風邪を引きやすくなりますよね。
そんな時こそエキナセアの出番です。疲れて風邪を引きそうだなと思ったら、エキナセアを飲んで早めに休みましょう。
アレルギー症状の緩和
花粉症や鼻炎、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状の緩和にも良いとされています。
インフルエンザなどの感染症に
エキナセアは、免疫力を上げて風邪などから身体を守るとともに、インフルエンザなどのウィルスの感染も予防できるとされています。
エキナセアの美味しい飲み方
エキナセアはくせがなく、そのままでも美味しいので、ハーブティーが苦手な人にもおすすめです。
通常は、花、茎、葉がブレンドされているものが多いですが、実は根の方が効果が高いといわれています。
ティーバッグで手軽に飲む
ティーポットと茶葉を用意して、普通にお茶を入れるようにして飲むのもおすすめですし、漉し器のついたハーブティーカップがあれば、1人分でも淹れやすいですね。
でも手軽に飲むなら最初はティーバッグがおすすめです。
ほんのりと干し草のような香りがして、とても飲みやすいお茶です。是非試してみてください。
生姜を入れても美味しい
冷え性の方は生姜を入れるのもおすすめです。
生姜紅茶というのがありますが、それのエキナセア版ですね。
生姜は加熱した方が身体を温める作用が増すので、熱いお茶に入れて飲むと冷え取り効果が高まります。
チューブのものでいいので、熱いエキナセアティーに生姜をプラスして飲んでみてください。さっぱりして美味しいです。
ネトルとのブレンドがおすすめ
もし茶葉で買ってポットで淹れるなら、ネトルとのブレンドがおすすめです。
ネトルも飲みやすいハーブティーの一つですが、アレルギー症状を緩和するといわれるハーブですから、花粉症対策として飲んでみるのもいいと思います。
1日2〜3杯まで
エキナセアはあくまでも「食品」であり、薬ではありません。
たくさん飲めばそれだけ免疫力が上がるというものではないので、お茶で飲む場合は1日2〜3杯にしておきましょう。
インターバルをおく
先ほど、エキナセアは長期の連続使用は避ける、といいましたが、それは長期にわたって飲み続けると作用が弱まってしまうという性質があるからです。
例えば、2週間くらい飲んだら1週間おくとか、間を少しおいて飲んだ方が効果が持続しやすいのだそうです。
目安としては、8週間以上の連続使用は避けた方が良いということです。
ハーブティーが苦手ならサプリメントも
飲みやすいハーブティーではあるものの、やっぱり苦手という人はいるでしょう。
そんな時はサプリメントを利用してみてください。
風邪の時期や季節の変わり目など体調を崩しやすい時に飲むのがおすすめです。