ジャスミンはとてもパワーのあるアロマ。濃厚なフローラル調の甘い香りは心に元気をくれます。そして分娩促進作用という、出産をサポートする働きも。
ジャスミンの効果効能、使い方などについてご紹介します。
目次
ジャスミンの効果効能
ジャスミンは主に心のケアに使われます。ものすごく濃厚な香りなので、好みが別れるところですね。この辺はイランイランとも似ています。
ジャスミンはとても種類の多い花で、数百種類もあるのだとか。ジャスミンの香りがちょっと強いなと感じる人は「ジャスミンサンバック」という種類の精油が、やや軽めなのでおすすめです。
ジャスミンは心にパワーをくれるアロマ。元気でパワフルな女性が好む傾向があると思います。メディカルアロマの講座で教えている時も、ジャスミンが好き!という女性はとても元気な人が多かったです。
精油のプロフィール
- 科名:モクセイ科
- 学名:Jasuminum officinalis
- 抽出部位:花
- 抽出法:有機溶剤抽出法
主な作用
- リラックス作用
- 精神強壮作用
- 鎮静作用
- 分娩促進作用
- 保湿作用
- 抗うつ作用
適用例
- うつ病
- 不眠症
- 分娩促進
- 痙攣
心への作用
抑うつ状態にある時に、心を温めて元気をくれるアロマです。心のエネルギーが足りない!と思う時にもピッタリ。元気が欲しい時に使ってみてください。
身体への作用
ジャスミンは「アブソリュート」といって抽出する時に溶剤を使っているため、基本的にはトリートメント(マッサージ)にはあまり使いません。高価なアロマだという理由もありますね。
ただ、実際にはよほどの敏感肌でもないと、肌トラブルが起きる可能性は低いと思います。私は敏感肌&乾燥肌ですが、ジャスミンでトラブルが起きたことはありません。
他のアロマに滅多にないジャスミンの特徴が「分娩促進作用」です。子宮の収縮を強めて分娩をサポートします。
肌への作用
肌を柔らかくして保湿する働きがあります。年齢を感じ始めたお肌や妊娠線を目立たなくするのにもおすすめです。
ジャスミンの禁忌事項
ジャスミンには通経作用といって月経を促す作用があります。子宮の強壮剤でもあるので、妊娠初期には使わないでください。
ジャスミンの使い方・楽しみ方
ジャスミンは主に芳香浴に使われます。それと、かなり限定的な使い方ですが、分娩を促進する働きで出産をサポートします。
芳香浴に
1滴で十分なパワーのある香りですから、くれぐれも使いすぎないように。ジャスミンだけで重すぎる場合には、マンダリン、ベルガモットなど柑橘系の香りを合わせると◎。
出産のサポートに
ジャスミンには子宮の収縮を促して、出産のサポートをするという働きがあります。出産間近のママは、マッサージオイルを作って、用意しておくといいでしょう。
私がアロマテラピーを学び始めたのは長女の出産後でした。2番目の子が生まれる時にぜひこのジャスミンの効果を試してみたいと思い、高価なジャスミンの精油を買って、マッサージオイルも作って用意しておきました。
いざ陣痛が来たら、お腹や腰に塗って少しでも苦しい時間を短くしようと思って・・・。ところが、陣痛が来て病院に行ったら、あっという間に分娩室行きになり、自分でも「え、もう産まれるの!?」と驚くくらいのスピード出産だったので、ジャスミンの出番はありませんでした。
しかも、3人目も、陣痛が強くなってきて、いよいよか!ジャスミン塗ろうかな、と思ったところでスルッと産まれてしまったため、結局ジャスミンを使う機会には恵まれませんでした。
それからはことあるごとに、これから出産する人に「ジャスミン使ってみたら」とおすすめしているところです。
妊娠線のケアに
妊娠中は避けた方が良いアロマですが、出産後は大丈夫。もし妊娠線が出来てしまっていたらそのケアに使えます。
皮膚を柔らかくして保湿する働きがあるので、出来てしまった妊娠線を徐々に目棚託してくれるでしょう。
植物オイル小さじ1にジャスミンを1滴加え、お腹のマッサージをしてみてください。
ただし、ジャスミンはごく微量の溶剤が残っている場合がありますので、使う前には必ずパッチテストをしてください。
腕の内側など皮膚が柔らかいところにジャスミンを薄めたオイルを少し塗り、1日経っても皮膚に異常が出なければ使っても大丈夫です。