大蔵通りに面している岡本下山公園。下山橋・下山神社の近くにある小さな公園です。周辺には、世田谷区立 瀬田四丁目旧小坂緑地や岡本静嘉堂緑地(休園中)などがあり、緑豊か。今回は近くに川の流れもあり、静かでのどかな場所にある公園を紹介します。
目次
ブランコやベンチがある小さな公園
大蔵通り沿いにある岡本下山公園。大蔵通りはバス通りでもあり、公園は「静嘉堂文庫」バス停の前。公園は、面積約196平方メートルと、こじんまりしていますが、ブランコやベンチがあり、小さい子どもを遊ばせるにはおすすめの場所です。
ただ、公園の前の道は、曲がりくねっており、見通しは良くありません。ボール遊びやおにごっこなどには向かないので注意が必要です。
周辺には集合住宅が多いのですが、公園の裏手には、瀬田四丁目旧小坂緑地や岡本静嘉堂緑地といった緑地があり、散策を楽しむこともできます。
区指定有形文化財に指定されている瀬田四丁目旧小坂緑地
瀬田四丁目旧小坂緑地は、敷地面積は、約9,466.25平方メートル。世田谷区の緑の生命線といわれている国分寺崖線の斜面樹林の一部に建っています。敷地内には、紅葉と竹林が美しい湧水の流れる庭園のほか、区指定有形文化財「旧小坂家住宅」があります。小坂家とは、かつて衆議院議員などを歴任した小坂順造氏の別邸。1938年に建築されています。もともと小坂家の本邸は、渋谷にありましたが、1945年に戦災で焼失してからは本邸として利用されていたそうです。
明治から昭和初期にかけて政財界人の別邸が多く建てられたエリアですが、現在残っているのは、小坂邸だけ。
現在所有しているのは、世田谷区。建物の主屋・中門や塀、表門、裏門は、区指定有形文化財に指定され、貴重な建築遺構のひとつとなっています。
高低差のある敷地内は、歩くだけで冒険しているような気分になれるほか、昔の緑豊かな風景は、当時の様子を垣間見られるなど、日常の喧騒を忘れられる空間。岡本下山公園で遊んだあとなどに立ち寄ってみるのもいいかもしれません。
瀬田四丁目旧小坂緑地のエントランスの前には、「せたがや百景」のひとつに選ばれている岡本静嘉堂緑地もあります。現在(2021年12月現在)は美術館移転のため休園中です。
世田谷区指定有形文化財「武家屋敷門」
旧小坂緑地から徒歩約3分のところにある多摩川テラスの敷地内にある武家屋敷門。これは、元岡山藩城代家老であった伊木家の下屋敷にあったとされる長屋門形式の表門です。この屋敷は、1937年頃に千代田区紀尾井町にあった実業家で、日産自動車創業者でもあった鮎川義介の自邸にあったものです。しかし、鮎川邸の転居に伴って、1963年に岡本の邸内に移されました。
さらにその後、1978年には移築された場所にマンションが建設されることになり、現在地に曳屋され、保存されています。
門が建築されたのは、江戸時代中期と推定されているそうです。幾度もの移築を繰り返しながらも保存状態がよく、建築当初の姿を保っています。現在はマンションの管理事務所や集会室として利用されているようです。住宅街の中にひっそりとある武家屋敷門ですが、歴史を感じられる重厚な空間は、散策中でも気になって立ち止まってしまう空間です。散歩の途中にこんな場所があったら、歴史に触れられ、豊かな気持ちに浸れそうです。
まとめ
「岡本下山公園」は、主に近隣に住む人々が子どもを遊ばせたり、バス停でバスを待つ間にちょっと立ち寄るのにちょうどいい公園です。しかし、周辺には「瀬田四丁目旧小坂緑地」や「岡本静嘉堂緑地」「武家屋敷門」など、古くから続く国分寺崖線の自然に触れることができる場所があり、散策を楽しめます。
店舗・施設情報 | |
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名称 | 岡本下山公園 |
住所 | 東京都世田谷区岡本2-24-2 |
交通 | 電車1:東急田園都市線 用賀駅 南口 徒歩19分(約1500m) 電車2:東急田園都市線 二子玉川駅 徒歩16分(約1200m) バス停:静嘉堂文庫 下車 徒歩1分 系統:東急バス【玉30】二子玉川駅~玉川病院循環~二子玉川駅 東急バス【玉31】二子玉川駅~成城学園前駅 |
開園時間 | 24時間開園 |
駐車場 |
無し
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[最終更新日]2021/12/15 |
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