都内のベッドタウンとしても開発の進む流山市ですが、昔ながらの文化や歴史を肌で感じることのできる名スポットもたくさん存在します。
ここでは、流山市で絶対に押さえておきたい見どころスポットをご紹介しますので、流山市周辺にお住いの方はもちろん、これから流山市に住んでみたいという方もぜひチェックしてみてください。
目次
流山市の魅力に触れる歴史・文化スポット
流山市には、新選組が陣を構えた近藤勇陣屋跡などの旧跡をはじめ、神社仏閣を中心に流山市の歴史を今に伝える史跡・名跡が点在しています。
近藤勇陣屋跡と分隊が駐留した寺院
慶応4年3月、板垣退助率いる官軍と、新選組局長の近藤勇率いる甲陽鎮撫隊が甲州・勝沼で激突。江戸に敗走した近藤勇ら甲陽鎮撫隊の隊士たちは流山へ移動して酒造家・長岡家に本陣を張りました。
近藤勇陣屋跡(出典:流山市観光協会HP)
現在も、「近藤勇陣屋跡」として往時の面影を偲ぶことができます。
近藤勇率いる本隊が長岡家に駐留した際、分隊は周辺の光明院や流山寺などで宿をとったと伝わっています。そうした寺院にもコアな歴史ファンが訪れています。
「流山」の地名由来が伝わる赤城神社
流山市の南西部、海抜15メートルほどの小山に祀られている赤城神社では、長さ約10メートル、太さ約1.5メートルという大しめ縄の迫力に圧倒されます。
大しめ縄は、毎年10月第3土・日の祭礼に先立って行われる「大しめ縄行事」で、氏子を中心として地元住民によって作られ奉納されます。大しめ縄行事は流山市指定無形民俗文化財に指定されている伝統行事です。
赤城神社の大しめ縄(出典:流山市観光協会HP)
大昔、上州(群馬県)の赤城山が噴火した際にこの地まで土塊が流れ着いたことによって小山ができ、そこから「流山」という地名になったという伝説が残る地です。ちなみに赤城神社の建つこの小山も、「赤城山」と呼ばれています。
1,200年の歴史が宿る諏訪神社
信州・諏訪大社を総本社として、全国各地には数多くの諏訪神社がありますが、ここ流山市駒木に鎮座する諏訪神社は、御鎮座1,200年以上の歴史を誇る古刹です。
諏訪神社(出典:流山市観光協会HP)
飛鳥時代の皇族・高市皇子の末裔たちが大和の国から流山に移住して来た際、途上で信州・諏訪大社にて御神額を賜り鎮座されたのが始まりとされています。以来、住民の信仰厚く、「おすわ様」として慕われています。
流山七福神めぐりで開運
江戸時代ごろから全国各地で盛んになったと言われる七福神めぐりですが、千葉県で最初に七福神めぐりが誕生したのは流山市です。
七福神めぐりマップ(出典:流山市観光協会HP)
成顕寺(弁財天)、福性寺(毘沙門天)、西栄寺(福禄寿)、流山寺(大黒天)、長流寺(恵比寿)、春山寺(布袋尊)、清瀧院(寿老人)から構成されており、「七福神めぐりバスマップ」を使い1日かけて巡るコースも人気です。
貴重な文化財の宝庫!流山市屈指の名刹・東福寺
弘法大師建立と伝わる東福寺も、創建から1,200年以上もの長きにわたって流山を見守り続けてきた名刹です。
東福寺は、東福寺二十一仏板碑や金剛力士像、紙本淡彩大日如来像など多数の市指定文化財を擁する真言宗豊山派の寺院です。
東福寺中門の「目つぶしの鴨」(出典:流山市観光協会HP)
東福寺・中門の材料は、日光東照宮から寄贈されたものが使用されていると言われています。中門に彫られている「目つぶしの鴨」は、江戸時代の有名な彫刻職人・左甚五郎作と伝えられている貴重な作品です。
レトロな景観で悠久の時を感じる流山本町江戸回廊
江戸川の水運によって栄えた流山本町エリアは、今でも往時の面影を偲ばせるレトロな風情を残します。
夕暮れには手作りの切り絵行灯による優しい灯りに照らされ、幻想的な世界観を醸し出しています。
流山本町の江戸回廊(出典:流山市観光協会HP)
今なお残されているそうした貴重な建造物は文化財として保護されているほか、カフェやギャラリーなどとして見どころスポットの一つとなっています。
流山市立博物館で流山市の風土・歴史を学ぶ
明治時代には葛飾県庁や印旛県庁が置かれていた場所に建てられている市立博物館は、常設展示されている貴重な資料から、郷土の風土や歴史を知ることができます。
流山市立博物館(出典:流山市観光協会HP)
流山市立博物館は、流山駅から徒歩10分圏内とアクセス性も良く、図書館も併設されているので流山市民の生涯学習の場としても親しまれています。
流山市の特産品!白みりんにフォーカスしたまちなかミュージアム
流山市の特産品といえば白みりん。中でも「天晴」と並び流山の白みりん二大ブランドの一翼を担う「万上の白みりん」は誕生200年超を数えます。
流山本町まちなかミュージアム(出典:流山市観光協会HP)
そんな万上味醂工場の跡に建てられた流山キッコーマン工場の外壁は、流山のみりんの歴史を伝えるギャラリーとして、流山本町の賑わいを創出する観光スポットになっています。
俳人・一茶とのゆかりの地に建てられた一茶双樹記念館
流山の醸造業者であり、みりん二大ブランドの「天晴」を開発したと言われる秋元家五代目三左衛門(俳号・双樹)と親交のあった俳人・小林一茶との交流を記念して建てられたのが一茶双樹記念館です。
一茶双樹記念館の双樹亭(出典:流山市観光協会HP)
一茶双樹記念館にはみりんにまつわる関係資料が展示されているほか、双樹亭や一茶庵では茶会や句会なども催されます。双樹亭からは見事な枯山水を望めます。
流山市で四季の移ろいを堪能できるおすすめスポット
流山市は都心からもっとも近い森のまちで、「首都圏のオアシス」とも形容されるほど自然が多く残された都市です。
そんな豊かな自然を活かした名所で四季の風に触れられるのも流山の魅力です。
オランダ遺産 利根運河
オランダ人技師ムルデルの設計・監督によって明治23(1860)年に完成した利根運河は、利根川と江戸川を結ぶ日本初の西洋式運河です。
この運河の開通により、銚子港から江戸まで3日以上かかっていた荷物が1日で届くようになり、多大な利益をもたらしました。
現在では公園が整備さて、「オランダ遺産 利根運河」として新日本歩く道紀行100選・水辺の道にも認定され、市民の憩いの場にもなっている名スポットです。
運河水辺公園(出典:流山市観光協会HP)
豊かな自然と美しい景観を備え、四季折々の草花が水辺を彩り、多くの野鳥も集まるイチオシのスポットです。
ライトアップされた運河水辺公園の夜桜(出典:流山市観光協会HP)
桜の季節にはライトアップも行われ、幻想的な雰囲気の中夜桜を楽しめます。
江戸川沿いの自然も隠れた名スポット!
江戸川河川敷にも緑地が整備され、野球場やサッカー場といった市営設備も。土手沿いは毎年春になると美しい菜の花が一面を黄色に染めます。
江戸川沿いの菜の花(出典:流山市観光協会HP)
陽光にきらめく川面とのコラボレーションはいつまで眺めていたい絶景です。リフレッシュ目的に散歩はもちろん、日課のウォーキングやランニングコースとしても最適です。
流山市の旬を味わう!体験農園もおすすめ
流山市では、農園による指導・管理のもとで、農作業を経験することができる体験農園を実施しています。
採れたて立ての農作物で旬を味わう
体験農園では、果物などの味覚狩りや野菜の収穫など、旬を肌で感じられる貴重な体験ができます。
農業の専門家である農家さんから直接指導を受けられるのも魅力です。
ファミリーやグループで楽しめる市民農園もおすすめ
また、流山市では市民向けの市民農園も開設しているため、ご家族や仲間同士で農作物の栽培・収穫を楽しめます。
お子様の食育の場として活用するのもおすすめです。
まとめ
流山市で押さえておきたい見どころスポットについてご紹介してきましたが、ここでご紹介させていただいたのはほんの一部に過ぎません。
もちろんここでご紹介したスポット以外にも、流山市には数多くのおすすめスポットがまだまだあります。
手近な観光スポットとして流山を探索してみましょう
つくばエクスプレスによって都心からのアクセスも著しく向上していますので、「手近な観光スポット」として流山の魅力に触れてみてはいかがでしょうか?
敢えてつくばエクスプレスを利用せず、流鉄流山線でローカル列車の旅を計画してみるのも一興です。
[最終更新日]2020/10/24 |